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野外で水生昆虫を探していると、ミズカマキリなどの体や脚に、赤くて小さなつぶつぶがたくさん付着していることがあります。
そのつぶつぶの正体が気になったので、ピンセットで全部回収して観察してみました。
ミズカマキリ解説
分類:タイコウチ科ミズカマキリ属
和名:ミズカマキリ
学名:Ranatra chinensis
体長4〜4.5センチ。前脚はカマ状で、おしりに長い呼吸管があります。
止水域に生息し、カマ状の前足で獲物を捕らえます。
赤いツブツブの正体は?
ミズカマキリのお腹にくっついているツブツブを、ピンセットで全部取ってみた結果、計24個ついていました。赤いツブツブは涙形の半透明な膜に覆われています。
水を入れたタッパーでしばらく観察してみることに。
ちなみにツブツブを取ったミズカマキリのお腹はスッキリ!
赤いツブツブは意外に簡単に取れ、ミズカマキリを傷つけることはありませんでした。
赤いツブツブから何か生まれた!
赤いツブツブは全てミズダニのなかま
ミズカマキリなどについている赤いツブツブの正体は、ミズダニのなかまだと分かりました。種類までは分かりませんでしたが、これまでちゃんと観察してこなかったことに答えが出ました。ミズカマキリのお腹とともに私もスッキリしました。
実験!光に集まるミズダニ
生まれたミズダニをしばらくタッパーに入れて観察してみました。とにかくよく泳ぎます。
そして何気なく暗い部屋で、容器に懐中電灯で光を当てると…みんな集まってくるではないか!
すごい!面白い!!
どうやら光に対する正の走光性があるようです。何の役に立つのかは不明ですが。
今回は水生昆虫にときどきついている赤いツブツブの正体ミズダニのなかまを観察してみました。ミズダニについては、詳しくないですが、観察してみると意外と面白い生き物かもしれませんね。